東京渓谷サイクリングの「1日パス」はWEBやアプリでの購入ではなく、
武蔵五日市駅前の東京裏山ベースで「カードキー式」の1日パスをご購入いただくものです。
ドコモバイクシェアの「観光向けシェアサイクル1日パスチケット販売」ページ等(弊社とは別システムとなります)から購入された場合、東京渓谷サイクリングでの利用・返金等はできませんのでご注意ください。

↑東京裏山ベースでお渡しするこちらのカードキーで利用当日〜23:59まで使用可能です。
駅前の交差点を渡ってすぐの 東京裏山ベースにお越しください。
定休日:火曜日(冬季は火曜・水曜・木曜が定休)
※臨時休業等はこちらをご確認ください。
営業時間は9:00-17:00です。
※店舗外観

※1日パスでのご利用も、事前のご予約が可能です。
ご予約はこちらから。
うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
2019.04.03

わたくしは半分わらうように半分つぶやくようにしながら、向うの信号所からいつも放して遊ばせる輪道の内側の野原、ポプラの中から顔をだしている市はずれの白い教会の塔までぐるっと見まわしました。
五月のしまいの日曜でした。わたくしは賑にぎやかな市の教会の鐘の音で眼をさましました。もう日はよほど登って、まわりはみんなきらきらしていました。時計を見るとちょうど六時でした。わたくしはすぐチョッキだけ着て山羊を見に行きました。すると小屋のなかはしんとして藁わらが凹んでいるだけで、あのみじかい角も白い髯も見えませんでした。 「あんまりいい天気なもんだから大将ひとりででかけたな。」 わたくしは半分わらうように半分つぶやくようにしながら、向うの信号所からいつも放して遊ばせる輪道の内側の野原、ポプラの中から顔をだしている市はずれの白い教会の塔までぐるっと見まわしました。けれどもどこにもあの白い頭もせなかも見えていませんでした。うまやを一まわりしてみましたがやっぱりどこにも居ませんでした。